雑記1

■同性愛は趣味か■
ここのコメ欄(「同性愛は個人的趣味」支援を疑問視する杉並区議の発言に批判BuzzFeed Japan 2/21(日) 8:18配信の記事に付随するヤフーコメント欄)を見ての通り、多様な意見がある。流れを大まかに読むと、性的嗜好→個人の性癖で法的保護に値しない、性的指向→生来的なもので法的保護に値するという流れ。生来的なものだけど法的保護は不要との意見もあるかな。
ゲイのなかにも男色は趣味よ?と発言する人はいる。マイノリティにも多様な意見があるということだ。ただ、そういう人でもゲイは大方、生来的であるとの見方が強い。これは現代の精神医学と同じ見解。同性愛の出現は、どうやら胎児の段階でホルモンの分泌量?などの違いに由来するらしい。確率の問題だね。同性愛は恋愛対象が同性といわれるけど、それ以外はノンケと共通かといえばそうともいえない。主に脳科学の分野では男性脳と女性脳に分かれ、ゲイの脳はノンケの脳と比べ、視床下部や右脳左脳の大きさが異なり、女性脳に近いそうだ。自分自身もゲイは女のような気がする。個人差はあれど傍から見れば男、精神と身体の一部は女。神様のイタズラ。

4/21(2016/04/21)
外部から認識しえない身体の違いがメンタリティの相違を生む。生き辛さもでてくる。例えば、(ゲイに限ったことではないが)思春期の男が女々しい仕草をしたらイジメの標的になる。小指を立てたり、内股だったり、金切り声だったり。トランスジェンダーのはるな愛は持ち前の明るさで逆境を跳ねのけたようだけど、強靭な精神力と行動力がないと、現状を打破することは難しいと思う。自分は男子校で少し弄られた程度で済んだけど、女々しいキモさ故にイジメられていじけたゲイは少なくない。でも、イジメの全てが悪い結果を生むわけではない。人間、イジメ、イジメられを繰り返して人を学んでいくのだから。辛い経験は人情味豊かな人間を育む…ハズ。勘の鋭い同性愛者はそんな感じの人が多そう。マツコが学生時代の友人と会いたくないのも、青春時代の良い思い出が乏しいからだと思う。ついでに、社会人や大学デビューと同時に、習得したノンケ演技能力や男っぽい外見をフル活用して社会に溶け込んでみる。クローゼットゲイのカメレオン能力。

身体は男、心も男、恋愛対象も男。男男男それがゲイ。しかし、内実はどうか。
ゲイにも様々なタイプがいるが、ゲイ雑誌のグラビアを飾る男たちは往々にして短髪坊主で、恰幅の良い筋肉質で、ワイルドな髭を携え、野性的な顔をした男性性の強い男性でもてはやされている。ゲイが好む理想の男性像が『男性性の強い男性』であるがゆえに(もちろん、例外もあるが)、男の目をひくために各自ジムで鍛えるなり、見栄えを良くしようと勤しむ。例え、女ウケが良いアピールをしても残酷に外見をジャッジされる。外面に華がなければやっていけない世界だから醜男にはキツイ。
なんか孔雀みたい(笑)オスが綺麗な羽をめいいっぱい広げて求愛し、メスは少しでも綺麗な羽を持つオスを選択する。孔雀の羽は優美で、ゲイは雄臭い厳つさだけど。
男っぽさが求められるゲイの世界だが、野郎なのに野球やサッカーの話はせず、アイドルやエンタメ、コスメや男の話などフェミニンな会話ばかりが漂う((´∀`))

4/23(2016/04/23)
オネェを拒絶するゲイがいる。ゲイは男らしくあって然るべき、その反対側にいるオネェは自分の仲間ではない。デモネ、その拒否感は自分を映し出す鏡。自分も乙女なはずなんだけど、なんとなく自分でも気づいているんだけど、理想像から外れる、本当の自分の姿に触れたくないから目先の男らしさの追求に没頭するしかない。これがいまいち自分を出しきれないゲイのもどかしさ。ベテランで垢抜けてくるとオネェ言葉を使い出す人がいるけれど、ある意味オネェというのは殻を破ったゲイの進化形なのだろう(たぶん)。

そうなるとLGBTという区分は怪しくなってくる。Tは性同一性障害(GID)以外の広汎な性自認の不一致を含むが、身体-男&心-女のゲイはTに若干突っ込んでいるんじゃないか!という話になる。
そもそもLGBTという概念はキリスト教的道徳観から正常とみなされる性(男女)のあり方に抗うために括られた造語。4つの世界は混沌とした1つの塊。
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19世紀英国ヴィクトリア期には『ヴィクトリアニズム』というイデオロギーが広がり、キリストさんの教え(とされている)聖書の精神である、禁欲・貞操・勤勉といった価値観や道徳観が徹底される。
原理主義者というとカトリックが思い浮かばれやすいかもしれないけど、ヴィクトリアニズムはカルヴァン派の影響を受けたピューリタンが担い、これはプロテスタントの一派。ちなみにイギリス国教会の妥協にすら納得いかなかったピルグリム・ファーザーズも同様で、彼らはメイフラワー号で米国に上陸、何の因果があるかわからないけど、現在のアメリカでのさばるキリスト右派や福音派、ファンダメンタリスト(根本主義者)たちも、軒並みプロテスタントの中の保守系で占められる。先日から反LGBT法で騒がれているミシシッピ州やノースカロライナ州もほとんどがプロテスタントらしい。LGBTは彼らへのアンチテーゼ…話が小難しくなってきた。
眠いのでこれにて就寝(-ω-)/


LGBTという言葉、その詳細な起源については定かではないが、発祥地はアメリカらしい。昨今の米国で巻き起こるゲイリブ運動の黎明期はゲイ&レズビアンが主導的な立場にあって、バイセクシャルとトランスジェンダーは従属的な立ち位置にあったようだ。最も社会的なケアが求められるのはTなんだけど、社会的影響力と巨大な組織力を誇る保守系キリスト教と対峙すべき側面もあったようで、90年代~クィア理論(非異性愛者連携協定)やフェミニズムと共に、LGBTの権利推進が強調されるようになる。ただ、米国のゲイリブ運動は”ゲイは漢らしくあれ!”とマッチョ信仰が広がり、これは往々にして男性優位を嫌うフェミと利益相反。しばし内ゲバが生ずるという奇妙な構図が浮上する。
日本では5年ほど前?にLGBTが流行りはじめ、メディアに注目されたのはここ2~3年。去年に制定された渋谷区のパートナーシップ条例や電通ダイバーシティ・ラボの7.6という数字が、更にLGBTを世間に接近させた。

4/24(2016/04/24)
欧米諸国でのLGBTは、キリスト教的道徳観へのアンチテーゼが根源にあった。一方で、日本は明治期に西欧流の思想が一旦流れるものの、反同性愛的な宗教組織といえば、統一教会やエホバといった新興宗教に限られる。ここは欧米と日本の大きな相違点。日本のゲイリブ運動がどう展開が将来どうなるかは知らないけど、欧米とは様相が異なる以上、同じ流れにはならないだろう。
日本で反同性愛を掲げる者たちは、伝統的な?家族観・夫婦観・男女観に基づいた社会秩序の堅持を標榜する保守系で占められる。だが、三島由紀夫のように保守思想をもつセクマイは多く、俺の周りで自身の政治信条を伺わせるゲイはほぼ自民支持者。アクティビストのような活動家になるとリベラル色が濃くなるが、基本的にセクシャリティと政治信条は関係ないように思われる。なかには保守的な地元で保守的な家庭環境の下で生まれた息子が20代後半でゲイを自覚し、アクティビストに変貌した例もある。
・・・反骨精神?

4/24(2016/04/24)
LGBT団体・アクティビストの見解=LGBTの総意、と捉えるのは大きな誤解。先天的なLGBTは古今東西、一定の割合で出現するといわれるが、自由気ままな性分からか、横の連帯感は実に疎らである。同じゲイの中でも好みの男のタイプ別で境界線が引かれ、大別すると前髪系と短髪系では接点があまりないように思える。各コミュニティーが独立して共存し合う。米国社会でいう”人種のサラダボウル”みたいな感じ。何らかのゲイのサークル活動に所属していれば複数のコミュニティを行き来するが、同じ場所に留まる閉鎖的なゲイは多い(とくにモテ部類である短髪野郎系は)。
男のタイプでセパレートされるほどだから、LGBT施策への評価となると更なるバラつきが生まれる。ヤフコメでは「LGBTは権利の主張ばかりする厚かましい存在」と書く人がいるが、ツイッターでアクティビストらに汚い言葉で罵る反LGBTは、ストレートではなく、ゲイかレズビアンなんですけどね。謎の内紛。。

4/26(2016/04/26)
最近は行政だけでなく、大企業を中心に民間企業もLGBT施策に乗り出しているという。保険会社が同性パートナーへの受取人指定を許可したり、携帯会社の家族割や航空会社の家族マイルといった家族向けサービスの拡張、パナソニックは同性カップルの社員に福利厚生を適用した。いわゆるダイバーシティ戦略で、企業のCSRやイメージアップを狙った経営手法だ(昨今は優秀な人材獲得・保持という目的もあるらしい)。
パナはIOCの最高位スポンサーという立場もある。五輪憲章では性的指向の差別禁止が規定され、実際ロシアが同性愛宣伝禁止法を定めたことで、欧米主要国のVIPらがソチ五輪開会式を欠席するという異例の事態が起きた。裏を返せば、それほど向こうの世界ではLGBTに対して過敏な社会なのである。宣教師を刺客として送り込んで各国の土着男色文化をブチ壊したくせに、21世紀になって欧米のゲイリブ団体が他国のLGBT事情に突っ込んでくるという奇妙な流れがここにも垣間見れる。(LGBTに限らず、人権概念一般にいえることだが)
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4/26(2016/04/26)
先日、ニュースゼロで野村證券の取り組みが紹介された。
「アライ」
荒井さんではない。ally、意味は同盟、盟友。当事者ではないが、LGBTを支援する者をストレート・アライとよぶらしい。野村は東京五輪のゴールドパートナーだが2010年頃から活動を行い、14年に新任管理職向けのダイバーシティ研修へLGBTを取り込み、アライを普及させる。アライになろうと思った人はデスクにステッカーを貼るんだとか。
この報道はツイッターでも話題となる。素晴らしいと称賛する声もあれば違和感との声も。一部の当事者も「流行らないだろう」「自己満」と冷ややかな見方があった。特にステッカー作戦では、ステッカーを貼っていない人は村八分になるのでは?という最もな意見が(笑)そこらへん野村はどう答えるのだろうか?私的には行動を起こしてくれた方達を無下に扱いたくはないので、素直に”ありがとう”と感謝している。研修内容が気になるところ。

ある記事によると、LGBT市場規模はアメリカで77兆、イギリス7兆、日本は6兆円ほどらしい。この数字の真偽はさておき、同性愛者は基本的に独身なので(既婚者については次回)、ゲイカップルならば男2人で月50~100万以上は珍しくはない。企業が新たなビジネスチャンスとして、彼らのディープポケットを狙う意図はわかる。
ただし、当たり前だが成功するにはLGBTを知らなくてはならない。Gに限っていえば、いかんせん噂好きで流行り物が好きなミーハーで飽き性なところがあるのでショボい企画だと関心を寄せない。ゲイにも種別があるが、もしゲイ市場で成功を収めたいのならば、まずはカーストの上にいるモテゲイを狙うべし。すると上から雪崩式に俺みたいな末端ゲイまで浸透する。個人的にはゴリマッチョコンテンツは効果てきめんで、一部の女性も喰らいつくと思われる(笑)ナイトクラブで踊り狂うGOGOBOYを広告に起用してみてはどうだろうか?
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